…とある生体化学研究所の爆発。
それが悪夢の始まりをつげるセレモニーであったとは、
おそらく、誰も気づかなかった。

ここに一冊の研究論文がある。
「人体改造における、人類の新たなる秩序」。
遺伝子そのものを人為的に操作し、適合する優れた遺伝子を
持つ者だけの世界創造のためのマニュアルである。
悪魔のようなバイオ研究は激しい非難を集め、
化学者とともに学会から抹消されたらしい。
そして、研究所の事故で爆死したと処理された。

だが、彼は死んではいなかった。
研究所を自ら爆破した瞬間から、彼の野望が始まったのだ。
人々の記憶から消え去った街、スラムは、
化学者の実験によって確かに新しく生まれ変わった。
化け物という名の人間がうごめき、無秩序と呼ばれる秩序を持つ
新人類の街 “ミューテイション・ネイション” に。

世界はいま、二度と醒めることのない悪夢に溺れようとしている……

 

故郷に戻ってきた2人の若者を待っていたのは、
すっかり変わり果てた街と人々だった。

「昔からひでえ所だと思ってたが、こりゃひどすぎるよな」
「ああ。いくらいいかげんな俺たちでもプッツンくるぜ」

彼らには、全身をかけめぐる怒りをおさえることができなかった。
「いっちょハデに暴れるか」

 

決死の覚悟で突入したスラムでいくつかの情報をつかんだ。
「どうやら狂っちまったバイオおたくの仕業らしいぜ」

街の中心の高層ビルを目指す2人。
「俺たちは昔の仲間を殺しているのかもしれないな」

悲しみを胸に闘いはまだまだ続く……


(テキストは説明書より抜粋)


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