キャラクター紹介
眠れる羊たち編「ビアンギ収容所の章」
B・Bこと高樹令羽は、第一次ビアンギ捕虜救出作戦の際に爆弾の直撃を受け、瀕死の重傷を負った。
そこをソ連軍特殊部隊スペツナズに捕らえられ、記憶喪失状態になっていたところに洗脳を施された結果、捕虜達をブタと罵り、西側を激しく敵対視する歪んだ忠誠心を植え付けられてしまった。
そしてソ連軍兵士アレクセイ・ポリャンスキーとして、ビアンギ第三地区収容所へ赴任。
しかしドッズとの野試合で、記憶までは戻らなかったが洗脳は解け、以後はドッズと共に脱走計画を推進する。
「アレクセイ・ポリャンスキー」の経歴は以下の通り。
ウズベク生まれの東洋系ロシア人。
両親はウズベクで農業を営んでいる。(おそらくは綿花栽培)
陸軍学校にいた時は、日本語、英語、フランス語、いくつかのアフリカ語など語学に秀で、特に日本語と英語がずば抜けて優秀だった。
無論ロシア語も喋れる。
格闘術は部隊一で、その成績を認められてスペツナズへと入隊、そしてビアンギに至る。
ウズベクを代表するボクサーで、何度か国際試合に出たこともある。
しかし、毎回毎回こうして紹介する内容がある主人公というのも珍しい。
世界の食糧の数十%を握る穀物メジャー、世界的複合企業ガーギル社の会長。アメリカ人。
息子のジョンに会社を預け、学生時代の親友が国王兼大統領をやっているビアンギ国で、緑化事業を推進していた。
が、クーデター勃発の際に軍部に捕らえられて実験農場兼収容所に収監され、新品種の栽培実験に携わることとなる。
農業に命を賭ける老人、実は農学の博士号を持っている。
B・B曰く、しょぼくれたガンコじじい。
ビアンギ共和国軍事顧問官。ロシア人。
クーデターで樹立されたザクリ独裁政権をソ連が支持しているため、ビアンギへと出向してきている。
B・Bに洗脳を施したのはこの男。
血も涙もない冷血漢で、さすがはアレクセイ・ポリャンスキーを作った男といったところか。
劇中主要キャラで、唯一まともに名前を呼ばれていないキャラ。
収容所に入れられている捕虜達のリーダー。
元ヘヴィ級世界三位のボクサーで、内戦が始まるまではビアンギの国民的英雄だった。
グローブをつけていたとはいえ10cmの爆弾を食らって一発でKOされなかった、B・Bと互角に張り合うことのできる数少ない強者。
「ドッズ」というのは、ビアンギの言葉で勇者を意味するらしい。
しかしこの男、存在感も味もあるのだがどうも語ることが少ない。
やはり、一番いい所をグメディ所長に食われてしまった感が。
ビアンギ第三地区捕虜収容所所長。ドッズの異母兄。
権力を嵩に着てやりたい放題していた父に反発し、軍人としての道を選ぶ。
ギャングの刺客から身を挺してドッズを守った際に、左目を失った。
自分の決めた道を自らすすんで歩んだ信念の男。
思いの丈をぶちまけながら大佐を撃つシーンは、劇中屈指の名場面。