キャラクター紹介
闇ボクシング編「B・Bの章」
その鉄拳で心ならずも人を殺してしまった「高樹令羽」は、名前を捨て、アメリカへと渡った。
「天敵」との戦いに向けて、一歩たりとも足踏みをしないために。
横浜沖に停泊していた貨物船で太平洋を越えたB・Bは、サンフランシスコのレストランの女主人パティの娘、シンディと一緒に暮らすことになった。
しかし密入国者であるが故に、日の当たる場所へと出るための糸口が見つからない。
そんな時、ふとしたことからマフィアの幹部・サンシャインと知り合いになり、全米チャンピオンになればアメリカの市民権を貰うという約束で、闇ボクシングの世界へと身を投じることとなった。
タイトルにもある通り、この作品の主人公はB・Bであるはずなのだが、どうも「闇ボクシング編」では森山に比べて影が薄いため、語ることが少ない。
基本的に何も考えずにリングの上で敵をどつき回しているからだろう。
実際、相手の必殺パンチに真正面から自分の拳を叩きつけるなど、何も考えてないとしか思えないところが随所に見られる。
貨物船の船乗り。
デビッド・J・エドワーズとの約束で、貨物船に乗りこんだB・Bとワカを殺そうとする。
ワカは荒海に叩き落としたが、B・Bにはすんでのところで脱出され、素手で殺そうとベアハッグをかけたところに10cmの爆弾をくらってKO。
その後船長の計らいでアメリカへと渡れることになったB・Bと、何故か親友になる。
パティにB・Bを紹介したのはこの男で、パティと付き合っているようである。
身長はB・Bの約1.5倍あり、B・B曰く、カメ野郎。
サンフランシスコのマフィア、ガレントファミリーのNo.1・ガッソの腹心。
B・Bの倍以上の身長を持つインディアン(現在の呼称でネイティブアメリカン)。
手足を鎖で繋がれたまま部下のチンピラを倒したB・Bの腕に惚れこみ、シンデレラ島の快楽殿(プレジャードーム)で行われている闇ボクシングへと招待する。
「大男、総身に知恵が回りかね」と言うが、この男はなかなか頭が切れるようである。
自分の立場をきちんとわきまえているので、組織内での信頼も厚いようだ。
そのいかつい外見とは裏腹にゴルフをたしなむという一面も持ち、腕もなかなかのもののようである。
ファミリーのNo.2・ラモッタを敵対視している。
常にインディアンルックをしているが、さすがに頭に羽飾りはつけていない。
謎のカットマン。
プレジャードームに遊びに来ていたところ、娼婦に誘われて偶然B・Bとコングの試合を観戦することになった。
セコンドの裏切りで目にワセリンを塗りこまれ、失明の危機にあったB・Bに応急処置を施す。
その処置は、試合後に診察した医者をして「よっぽどの名医か魔法使いだ」と言わしめた。
根っからのボクシングファンで、B・Bのその素質に惚れこみ、セコンドとして全米制覇の旅の伴をすることになる。
自身のボクシングの腕はからきしダメと言っていたが、ショットガンや手榴弾を持ち歩き、大型ライフルや拳銃を自在に使いこなすあたり、その経歴にはかなり謎が多い。
結構なお調子者で、性格はソーリーに近いものがある。
サンフランシスコのレストランの女主人・パティの娘。
店に怒鳴りこんできたチンピラを軽くあしらったB・Bに一目惚れする。
あけっぴろげで軽く明るい、いかにもヤンキー娘といった性格。(サンフランシコだが)
なりゆきでB・Bと同棲することになるが、小雪を思うB・Bを気遣ってか、キスどまりで一線は越えず。
何もしていないのにシェイドに問答無用でボコボコにされてしまった、とても可哀想な人。
ジェニー、リンダ、メアリー、ローラ、キャリーという五人の姉妹がいる。
B・Bの闇ボクシングデビュー戦の相手。黒人。
左腕のない隻腕ボクサーだが、右腕の手数の多さからマーベラスマシンガンの異名を取る。
その渾名の通り、瞬時に数発のパンチを出すことが出来るが、ジャブやストレートだけでなくアッパーでも同じことが出来るあたり、器用さは超人的。
B・Bはこの男との対戦に臨んで、カモメを相手にスパーリングを行った。
普段は清掃局でゴミ集めの仕事を行っている。
しかし何故、こうもデカいキャラが出てくるのだろう。
巨漢に何かイヤな思い出でもあったか、石渡治。
ガレントファミリーのゴッドファーザー、ガレントのたった一人の血の繋がった孫。
あまりの残忍さ故に8年前に一族を追放され、ニューヨークで終身刑を宣告されていた。
が、ラモッタの手によって刑務所から出所し、ガッソとラモッタの跡目争いの代理戦争となった闇ボクシングの試合で、B・Bと対戦することとなった。
金髪の悪魔との異名をとり、B・Bと対戦予定であったマック・ザ・グレイトを、手錠で両手を繋がれた状態のまま一方的に叩きのめし、右目をえぐり取ってB・Bに送りつけた。
ストリートファイトで鍛えたボクシング殺法が基本だが、頭の切れもなかなかのもの。
シンディに瀕死の重傷を負わせてB・Bを挑発し、10cmの爆弾を乱発させ、そして体捌きにより爆弾を無効化してB・Bを追い詰めていった。
「デビルズ・ボンバー」と呼ばれる、爆弾に匹敵する破壊力の左ストレートを持つ。
しかし左手でしか撃てないあたり、ハワードに比べてあまり器用ではなさそうだ。
所詮ケンカ屋上がりといったところか。
実際、冷静になったB・B相手には、全くいい所なく一方的に叩きのめされている。
松原 小雪 -MATSUBARA Koyuki-
B・Bの恋人。
関東大会での「事件」があってから性格が荒む一方であったが、日本脱出直前に肌を重ねた時に令羽の子を身篭ったことを知り、学校を退学する。
その後は高樹家に居候し、着々と出産の準備を進める。
そんな時CNNのニュースで偶然、令羽がサンフランシスコにいることを知り、ソーリーと共にアメリカへ。
結局会うことは出来なかったが、現地で娘「愛」を出産する。
「高樹愛」という名前に聞き覚えのあるアナタ、おそらくそのカンは間違っていません。